赤い下着の主


 優と原田は職員玄関にかけられている絵を眺め、こんなのあったっけ?など会話をしていた。

「すみませーん。俺たち卒業生なんですけどー」

 牧野が校舎見学の許可を取るための手続きをする。

 話し声は、最初は中年男性の声だったが、

「お待ちください」

 という言葉を最後に静寂が訪れた。

 そのうち窓の横のドアが開き、カウンターに書類を持った女性が現れる。

 優は靴を脱ぎながら、窓越しに校舎を眺める。

 懐かしい。

 そして、次に発せられる牧野の言葉を聞くまで若かりし日の思い出に浸っていた。

「ミナミちゃん!?」