赤い下着の主


 そのままぼんやりテレビを眺めていると、優の携帯が鳴り出した。

 ディスプレイには牧野の文字。

「もしもし」

「おぅ、優? 明日のことなんだけどさー」

 相変わらず調子の良い話し方。

 最近はメールで近況報告をするばかりで、声を聞いたのは数ヶ月ぶりだった。

「明日はちゃんと休み取ったよ」

「それは聞いたって。原田も休み取れたってー」

「おー、そうか。そりゃよかった」

 久々に三人で会おうという話になったが、社会人ともなると同じ日に休みを取るのさえ難しい。

 優は土日が休みであるが、牧野と原田は平日休だったり、会社都合で休日出勤だったりするのだ。