赤い下着の主


 この香りを嗅げばハッキリと思い出せると思ったのに、蘇るのはその時の感覚ばかり。

 もちろん実家に帰って高校の卒業アルバムを見れば、彼女の顔がしっかり掲載されているのたが。

 若い頃の思い出で興奮してしまうなんて、いよいよ自分も年を取ったなと思い始めてしまう。

「俺ももう25だもんなー」

 ぽつりと呟くと、寂しく部屋に響いた。



 あれから7年。

 まだ当時の彼女の年にも満たない。

 それでも今高校生を目にすると、自分もかつてそうだったとは思えないくらい若く幼く見える。