赤い下着の主


 玉置の意思は、固い。

 もう優が何をどう訴えようと、靡くことはないと悟る。

「それでも、忘れられなかったら?」

 優は落ち着いた口調で尋ねた。

 すると玉置はうーんと考えて、

「そうね、その時は、私のこと探し出して」

 と言った。

「探すよ……きっと」

 という優の言葉は、玉置には届かなかった。

 青い男の誰かが、彼女を呼んだからだった。

 玉置の部屋はもう、ほとんど空っぽになっていた。

 優の心も、ほとんど空っぽになっていた。

「あ、梶原君」

 一度部屋に引っ込んだ玉置が、思い出したように顔を出す。

 そして。