赤い下着の主


 振り返ると美奈実に忍び寄る梶原と目が合った。

「あっ、バレちゃった」

「何やってんのよ、あんたは」

 諦めたように頭を掻いた彼は美奈実から砂糖を奪って調理台に乗せる。

「限界だよ、先生」

「まだ1ページ残ってるじゃない」

「そうじゃなくて」

 大きな手で美奈実の頬に触れる。

 美奈実は何を意味しているかを悟り、鼓動に耐えようと身体を固くした。

「我慢って辛いね」

 頬を親指でなぞられると、身体中が火照りだす。

 いっそのこと、我慢などしないでその欲のまま行動してくれればいいのに。

 なんて、教師なら思っちゃいけない。