でも、もう大丈夫。 これで美奈実の仕事は一段落した。 あとはただ、梶原が卒業していくのをひっそりと見守っていれば良い。 少しだけ遠回りして帰宅した美奈実は、風邪予防の手洗いうがいをして、部屋着に袖を通し、パソコンを開いた。 善は急げ。 今のこの気持ちがぶれないうちに、行動しておこう。 開いたのはワード。 読みやすい適当なフォント、そして縦書きに設定した。 そして、一旦手に息を吹き掛けてキーボードを打つ。 「退職届」