赤い下着の主




 美奈実は簡単に手紙を書いて、適当な教材にそれを挟んだ。

 小細工ではあるが、裏面の名前の欄に梶原優と書いておく。

 手紙を挟んだその教材とバッグを持ち、再び自宅を出る。

 向かう先は、梶原家。

 少し緊張しながら梶原家の正面に立つと、裏から見るよりも立派なお宅であった。

 息子を中学から私立の学校に通わせるくらいだ。

 きっとそこそこ裕福な家庭なのだろう。

 美奈実は一旦深呼吸をして、塀に設置してあるインターフォンをゆっくりと押した。