赤い下着の主


「正直驚いた。番地までほとんどが同じだったからな」

 そりゃそうだ。

 二人の距離は数メートル。

「それには割と早く気付いていた。夏休みの前くらいかな。だから俺は、その頃からお前に目をつけていたんだ」

 なんてことだ。

 俺自身が気付く前から目を付けられていたなんて。

「つい最近までは、何も感じなかった。お前にも玉置先生にも、特に変化がなかったからな。だけど……」

 だけど、何だよ?

 もったいぶらずに話をしてくれよ。

「一ヶ月ほど前から、玉置先生の様子がおかしい」

 え? 先生が?

「おかしいって?」