赤い下着の主


 高澤はクスッと笑って頷いた。

「玉置先生が、どうかしたんですか?」

 彼が優に声をかけてきたということは、二人の秘密を知っているということになる。

 玉置さえ口を割っていなければ、やましい関係がバレているということはありえない。

 あの日、玉置と高澤はどんな話をしたんだろう。

 高澤は空き教室の窓に寄りかかって意味深に腕を組む。

 ネイビーストライプのスーツは日の光を吸収しているが、ピンク系のネクタイが反射して少し眩しい。

「実はな、梶原」

 緊張で手がしっとりしている。

 高澤は不敵な笑顔のまま告げた。

「お前達のことは、おおかた予想はついているんだ」

 視界が一瞬、揺れた。