赤い下着の主


 鍵を預かってから数日、玉置の顔すら見ていない。

 嫌な想像が頭を巡るのが嫌で優香の誘いに乗ってみたけれど、今日は話を合わせる元気もなかった。

「まさるくんさー、この際だから聞いちゃうけど、あたしのことどう思ってる?」

 優香の好意には気付いている。

 これは恐らく、告白を煽っているのだろう。

 だけど生憎、今の優の気持ちは優香にない。

「どうって、良い友達だと思ってるけど」

 ガタン!

 優香が勢いよく立ち上がった。

「もういい。あたし帰る」