赤い下着の主




「まさるくんさぁ、どうして最近そんなに大人しいの?」

 土曜日、昼間のファストフード店。

 ポテトをかじりながら優香がそう聞いてきた。

 優はとぼけた顔で

「そう?」

 と首をかしげる。

「メールくれなくなったしー、内容も短くなったしー、会ってもぼーっとしてるよー?」

 優香が羅列した言葉は、優が大人しくなったことの根拠ではなく、それにかこつけた自分に対する優の態度への不満だ。

 もっと私に構って。

 もっと私に興味を示して。

 もっと私に愛を注いで。

 優香の表情からはそんな気持ちが読み取れた。

 正直なところ、ちょっと鬱陶しい。