赤い下着の主


 素直にベッドに座り直すと、玉置は再びこちらに近付いてきた。

 そして腕でギュッと優の頭を包み込んだ。

 柔らかい胸が優の顔を覆う。

「ちょ、先生?」

 あんまり可愛いことをされると、また理性がフッ飛んでしまうんですけど。

「梶原君が同僚なら良かったのに」

「え?」

 それ、どういう意味ですか?

 優がそれを問う前に、玉置は部屋を出て行ってしまった。

 バタンと扉が閉まり、カシャンと鍵がかかる。

 コツコツ歩いていく音がどんどん離れていき、部屋はとうとう冷蔵庫の唸る音しか聞こえなくなった。

 俺が同僚なら良かったのにって、どういう意味だ?

 受け取ったこの部屋の鍵を握り締めると新たなモヤモヤが体中を駆け巡った。