玉置は衣服の乱れと化粧を直し、髪を結ってメガネを装着した。
コートを羽織りバッグを持つと教師・玉置に戻る。
一通り準備が終わると、玉置は一旦ベッドに腰かける優の隣に座った。
「ごめんね、梶原君」
「謝らなくてもいいのに」
俺が押しかけたようなものなんだし。
玉置は立ち上がり、深呼吸をした。
「じゃあ、行ってくる」
「うん、行ってらっしゃい」
優が立ち上がると、玉置はそれを制止した。
「ダメ。高澤先生がドアの前にいるかも」
一体どんな男なんだ、あいつは。
そこまで慎重にならないといけないほど、しつこく言い寄っているのだろうか。



