赤い下着の主


 玉置は優の腕をすり抜け、近くの引き出しから何かを取り出した。

 それをそのまま優へと手渡す。

 玉置の指先よりも冷たいそれは、見た目よりも重みを感じる。

「これって、もしかして」

「この部屋の合鍵よ」

 合鍵?

 俺にくれるの?

 ……そんなわけないか。

 すぐに返すことになるだろう。

 高澤に寄り付かれるようになってしまえば、度々ここに来るわけにもいくまい。

「同時に出ると危険だと思うの。私が出て5分くらい経てば、きっと大丈夫だと思うんだけど」

「うん、わかった」