赤い下着の主


 数秒沈黙。

 そして、

「どういう意味でしょうか」

 美奈実はクールにそう尋ねる。

 もちろん意味がわかっていないわけではなかった。

 この態度で、こちらには全くその気がないと気付いてもらいたかった。

「だから、その……」

 高澤は少しだけ口ごもったが、その後意を決したように告げる。

「好きなんです。玉置先生のこと」

 再び、沈黙。

 先に耐え切れなくなったのは高澤の方だった。

「いや、あの。もちろん、女性としてという意味ですよ」

「……わかっています」

「だから、その、付き合ってもらえませんか?」