赤い下着の主


「先生は何もわかってない」

 初めて聞いた梶原の強い口調に、美奈実はまた泣きそうになった。

「先生だって、今日はどこで何してたの? デートだったんじゃないの?」

「ちがっ……」

 違うと言いかけて、やめた。

 だったらなんだって言うの?

「あんたに関係ないじゃない」

 また意地を張る。

 梶原は苛立った顔のまま

「この体だって、誰かにヤラせた後なん じゃないの?」

 と嘲笑う。

「あんただって、誰かとヤッてきたばっか りなんでしょ?」

 負けじと応戦。

 だけど、涙が止まらない。

 どうしてそんな風に言うの?