赤い下着の主


 聞き覚えのある声に、優は首がスポンと飛んでしまうほどの勢いで振り向いた。

「先生!」

 ついつい声が大きくなってしまった。

「今帰り?」

「え、あ、はい」

 玉置は明らかにいつもと様子が違っていた。

 まず、メガネをかけていない。

 大きな目はいつもより派手なメイクで飾られていた。

 そして、いつもはストレートで片方にシュシュで結われている髪も、今日はゆるくウェーブがかかっており、ハーフアップだ。

 服装は柄物のワンピースで、黒のカーデガンを羽織っており、先日お邪魔したときに見たラフな格好とは全然印象が違った。