赤い下着の主


 すらりと伸びた生足。

 本当は今日会ったときから気になっていた胸元。

 何かあることを期待してこのような格好をしてきたのか、と思ってしまう男のサガ。

 生憎男という生き物は、女が期待するほど誠実にはできていない。

 玉置の顔がよぎるが、恋人でもない彼女に気を使ってまで他の女に手を出さないという選択肢はない。

「どうしたの? まさるくん」

 気付けば優香をジロジロと見てしまっていた。

「いや、別に」

「え、うそ。何かついてる? 取って」

 とか何とか言いながら彼女が近寄ってくるものだから、男としてはそれを受け入れずにはいられない。

 目の前に、優香の顔。

 凶器といえるほどの美貌を持った玉置とは異なる、男の本音で言えば、手を出しやすい、お手軽な可愛らしい顔。