赤い下着の主


 入る部屋や時間などは優香に任せ、優はただついていく。

 優香が選んだのはカップル向けのペアフラットシートだった。

 ブーツを脱いで先に上がりこんだ彼女は、

「あー、疲れたー。脚パンパン」

 と小声で息を漏らすように言った。

「お疲れ様」

 という優も脚がパンパンだったことは言うまでもない。

 それから二人は読むマンガを選び、ドリンクを取って再びブースへ戻る。

 軽い板で周囲から切り取られた二人っきりの狭い空間。

 男にとっては

「何かしてください」

 と言われているような状態だ。