そして来る土曜日。
優は指定の時間に指定の場所へと向かうべく、簡単な身支度をして家を出た。
「ふーん。誰と遊んでくるのかな~?」
と、母にからかわれたことは言うまでもない。
人の多い駅の、適当な場所で突っ立っていると
「まさるくーん」
甘ったるい声と共に優香が走ってきた。
制服のときはストレートにしている髪を器用に巻いて、リボンをあしらった何とかというアーチ状の飾りまでつけている。
デニムのショートパンツにヒールの低いブーツ、そしてチェック柄のシャツを羽織っている。
まさに「女子」といういでたちだ。
「絶対あたしの方が早いと思ったのに~」



