赤い下着の主


「宿題やってる」

 優は机の椅子に腰を下ろしてそう返信した。

 すると、数十秒と待たずあちらからも返信が来る。

「へー、えらいね。あたしは今からお風呂に入るとこ」

 そのメールは短時間で作り上げたとは思えないくらい豪華にデコレーションされていた。

 彼女が優に気があるのは、優本人もわかっている。

 少し前は自分にも気があったし、同じくらい短時間で返信ができた。

 しかし今は、それ以上返信をする気になれない。

 玉置のことで、頭がいっぱいだった。

「いってらっしゃい」

 優は何とか頭を回転させて、この一言だけ返信した。

 もし互いのメールアドレスを交換したら、玉置はどんなメールを送ってくるのだろうか。

 妄想ばかりが先走る。