そのままぼんやり玉置の部屋の窓を眺めていると、机に置いていた携帯が鳴り出した。
急いで飛びつく、うなだれる。
玉置であるわけがないのだ。
番号交換などしていない。
「まさる君、元気? 今何してるの?」
メールの送信元は新井優香だった。
昼間に少し話題が出た、女子高に通う同い年の女。
玉置に惹かれる以前は毎日のように連絡をしていたが、それ以来はほとんど放置してしまっていた。
正直、返信するのが面倒だ。
何しているのと聞かれても、教師の部屋を眺めていましたとは返せない。
ちょっと前なら喜んで気のあるような返信をしていただろう。
しかし、今は優香以上に心を惹かれている女がいる。
叶わぬ恋だと知りながら、わずらってしまうほど極上の女が。



