赤い下着の主




 結局それ以来玉置に会うことはないまま、寄り道さえすることもなく帰宅。

 まだ暗くなりきれていない外を覗けば、向かいの部屋の洗濯物が見える。

 一昨日見た、いや、触れた赤い下着が干してある。

 玉置はまだ帰宅していないらしい。

 はぁ、とため息をつくと、

「まさるー。入るよー」

 母が呼ぶ声がした。

「何?」

 応えると、部屋のドアが開く。

 ブレザーを脱ぎながら母を見下ろすと、ニヤニヤしながら部屋に入ってきた。

「あんた、彼女できたんだって?」

 ……はぁ?