ば、ばれた…!! 恥ずかしい、予想以上に恥ずかしい… 迷子のくせにへんなプライドを守るため、 誰にも道を聞けなかった私… 真っ赤になってもごもご言っていたら、 その男の人はにっこり言った。 「入学式なんかつまんないからさ、うちのサークルの部室に遊びにこない?」 ああ、ちゃっかり勧誘…っていうか、道教えてくれよ… 思うところはいろいろあったけど、 もう面倒だ、行って座る場所を提供してもらおう… それが始まりだった。