人心は、木漏れ日に似る

激しい雑音の中、ぼそぼそと喋る海里の話を聞くと、将樹は、怪しむように眉根を寄せる。

こいつ勘違いしてんじゃねえか、という目つきで。


「星園?
ウチの班に、そんな奴いたか?」

「いや、別の班」

「あ、そ」


分かったよ、と将樹は呟くと、話の輪の中へ向き直った。

将樹は海里の話題に興味がないし、海里も将樹の話題に気を引かれることはない。


海里は将樹に背を向け、誰かが暴れたのか、先程とは様変わりした布団の道を踏み越えて歩く。