人心は、木漏れ日に似る

「あの……さ、どのポイントから、回る?」

地図を持った、巻校の嶋根平子が尋ねる。

平子は、秋川サワと同じ巻校出身。

だが、海里の読み通り、同じ班になるまでは大して仲が良いわけではなかったようで、
大人しい平子は、押しの強いサワに対して、やや退き気味でいた。

「いいんじゃね、近いところからで」

適当に言ってのけたのは、羽賀北の西城将樹。

この班では、男子は海里と将樹だけである。

将樹は、女子とも仲良く話せる、明るく社交的で、適当な男だ。


真っ先に、地図をのぞきこみに行ったのは、巻校の秋川サワ。
気が強いしっかり者。

最初の内は、同じ巻校の平子にしきりに話しかけていた。

だが結局、平子とはテンポが合わなかったらしい。

昼食が終わってからは、サワはむしろ、志賀体の畑みかげと話すようになっていた。


サワに続き、志賀体の畑みかげと、藍学の荘田ほのみも、地図をのぞきこむ。