海里はほのみと並んで歩いていく。

遠くに、宿舎の明かりが見え始めた。


「お前さ。

嫌いな奴と、どうして付き合えるんだよ」


海里は、疑問を投げ掛ける。

嫌いな人を拒否していては先に進めない、ということくらいは、海里にも分かり始めていた。

だが、どうやって他人を受け入れればいいのか、それが海里には分からない。


ほのみなら、その答えを知っている。

海里はそんな気がした。