人心は、木漏れ日に似る

「お前、無くしたのに気付いたの、どこだよ?

確か川でも探してたよな」


海里が問うと、冬乃は班員に相手にされなかった苛立ちがよみがえったらしく、叩きつけるように答える。

「川の近くの、洞窟のポイントで気付いた。

その前は、広場の脇の道を通って、この森の近くにある、廃屋のポイントをまわってた」


海里は、冬乃の声にため息をつく。