自分も、と海里は思う。
自分も、あの班員達と同類だ。
後ろに引っ込み、面倒ごとは地図を持つ者に任せる。
それでいいと思っていた。
でも、と海里はこぶしを握り締める。
「冬乃ちゃん、けがとかしてないかな……。
私、それが心配で」
「そうね、それが心配よね」
それはこんなにも、残酷で、恥ずかしいことだったのだ。
自分も、あの班員達と同類だ。
後ろに引っ込み、面倒ごとは地図を持つ者に任せる。
それでいいと思っていた。
でも、と海里はこぶしを握り締める。
「冬乃ちゃん、けがとかしてないかな……。
私、それが心配で」
「そうね、それが心配よね」
それはこんなにも、残酷で、恥ずかしいことだったのだ。



