交互に話されたことに依子は目を丸くする。 「切られたって、誰に!」 「きつねー」 「にんげんー」 「がいこつー」 「こわいのー」 いまいち内容が掴めないが、自分の友達が襲われているとなればいても立ってもいられない。 「分かった!私が行くよ!どこにいるの、そいつ!」 「あっちー」 「うらやまー」 立宮神社の背後にある紅葉でオレンジに染まりつつある山を見る管狐たち。 分かったと依子は式札を持参し、裏山に向かった。 「あ、火の当番よろしくっ。食べちゃダメだよ!」 と、言い残して。