このまま体がもとに戻らなかったらどうしよう。
それが一番の問題点であることはわかっていた。

だけど不謹慎にもぼくは、どこか少しだけ、この奇跡めいた体験に心が躍っていた。

なぜだろう、ひきこもり過ぎて夢みがちな現実逃避癖でもついていたのか…この不思議な入れ替わりは、とうに絶望していた未来に少しだけ希望を持てる転機なのではと。
どこかそうな風に思う、お気楽な思考の自分が居た。

もちろん現実は、そんなに甘くはないのだけれど。

ぼくはずっとその現実から逃げていたのだから、ある意味仕方が無いと言えば無かったのかもしれない。

それはやっぱりイイワケに、過ぎないのだろうけれど。