夏の日の終わりに
恋愛(その他)
完
0
- 作品番号
- 630
- 最終更新
- 2007/07/16
- 総文字数
- 114,661
- ページ数
- 156ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 360,505
- いいね数
- 0
そんなもの書いた人間の独りよがりに過ぎないと僕は思っている。
でもこの作品にはあえて『ノンフィクション』という言葉を入れておかなければならない。
それは僕の記憶を記録するために書いたのだから。
そして
この記録を多くの人に知ってもらうことが僕の生きる意味で、そして彼女が生まれた意味なのかもしれないから。
随分と遠い昔の話かも知れない。だからこそ当時は口にも出せなかった想いを綴ることが出来たのかもしれない。
遠い過去の一人の少女と少年のそのままの言葉で綴る物語──
この作品のレビュー
私の目線で見られる部分も多く、ノンフィクションとあえて書く気持ちもわかり、何度も気持ちや苦悩が重なり、辛い、苦しいと思いながらも見届けたくて最後まで読みました。 私のノンフィクションを読んだ人もこんな気持ちで泣いたんだろうか。 この作品は私自身に浸透してゆきました。 …ありのままに綴られた言葉は、ダイレクトに心臓を掴む… それがこの小説が私に教えてくれた事です。
この作品の感想ノート
感想を言いたくて登録した変な奴です。
「地球最後の24時間」を読み、憧れに近いものもありますが、直ぐにファンになってしまいました。←
私は大事な人間を亡くしたり と、その様な経験はありません。
ですが、生きる糧となってくれた大事な人間が変わってしまった事があります。
その程度で精神病を患い、周りの人間を拒み、高校を中退。
16で喜怒哀楽が無くなり、仕事で上司に愛想笑いの日々。
そんな些細な事を嘆く自分。
今はただのダメ人間に陥りましたね。
けど貞次シュウさんは凄いです。
生き様と言うのでしょうか?
それを考えると自分が恥ずかしくて仕方なくなります。
それと同時に貞次シュウさんの作品を読むと、感情が戻るような感覚がします。
自分に似てたりする箇所は全く無いのに、
なぜか話に夢中になってしまいますしね。
なんか言いたい事纏まりませんが、最初に読んだのが1年前ですので…
記憶が曖昧で。←
そこは御愛嬌としてお願いします。
変かも知れませんが、
本当にありがとうございました。
父が食道癌で亡くなった経緯。
恋人だと言って貰えなかった時の理子さんの気持ち…手にとるように分かりました。
我儘言いたくても、喧嘩をしたくても、負い目があればできないし、涙すら流せない体になってしまいます。
死の淵から何度も還ってくる度に、この体は弱くなるだけで、負い目故に死にたいと願う事も度々です。
微笑みの裏の哀しみは、誰にも見抜けない位に、自分でも感情が出せなくなるんです。
何度も周りも覚悟してます。
私自身、最近まで望みを捨てていました。
このサイトに書いた理由は、ただ一人の人に伝わる事を願ってでしたが、書いて皆に読んで貰えただけでかなり楽になりました。
そしたら、僅かにその先の光が見えて来ました。
母親でもある私は、理子さん親子のように家族親族付き合いはないので、子供を遺して逝く事が何より気がかりで、その為にだけ命を繋いで生きてきました。
それだけに、事故や病気で我が子が死んだり辛い思いをする事は耐えがたい事です。
何もかもが自分と重なり、何度か涙がにじみました。
いつか私は子供を置いてこうして先に死ぬ日が来るかも知れないとか、最期まで傍にいるからと言ってくれる人もこんなに苦悩しているのかと胸が痛みました。
ただ、それでも忘れずにはいてくれるんだなと思います。
私にも忘れられない人がいるように。
やっと読み終える事ができました。
最初、プロローグの文を勝手に『ノンフィクションを綴るフィクション』だと思ってしまっていて、あとがきにビックリしました。
私には子供がいます。今は無事に誕生日を迎えましたが、産まれてすぐに検査でひっかかり保育器の中に入りました。
私のお腹から出てきた小さな命に無数のチューブが繋がれているのを見た時、胸をかきむしりたい衝動にかられ、健康に産めなかった自分を責めました。自分の身体にあるものでこの子が助かるのなら何を取ってくれても構わない。そう思いひたすら退院する日まで母乳を絞り、届けに行きました。
誕生の喜びと我が子を喪う恐怖を知った私ですが、やはり人間は当たり前の幸せに麻痺してしまうものです。あんなに自分の命をかけても救いたいと思った子供が可愛く思えない日もあります。
今日作品を読み終えて、改めて生きているというありがたさが身に染みました。有り難う御座いました。
長文、支離滅裂ですみません。
貞次シュウさんの書籍化作品
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