「キャッ!」


思いっ切りベッドに肩を押し付けられたあたしは、呆然とする。


そしてあたしの動きを制するように先生があたしの上に跨がってきた。


「やっ……やめて、下さい……っ」


感じるものは“恐怖”だけ。


「やめない」


そう言い切った先生を信じられない思いで見上げると、あたしが教室でも見たことない程真面目な表情をしていた。


そんな表情を見てあたしは、こんな問い掛けをしていた。


「なんで……ですか……?あたし何もしてない……」


聞いたって前と同じ答えが返って来ると知りながら、こんな事しか聞けなかった。


どうにかしてこの状況を止めようとするあたしに先生は、呟いた。


「お前が……煽るからだ……」