ロンリーウルフ


「ほら、薬」

ペットボトルの水とともに差し出すと、辛そうに起き上がって大人しく錠剤を飲み込む。

額に冷却ジェルシートを貼ってやると、目の横にあるアザが際立って痛々しい。

病人は病人らしく、弱っている。

昨日はボロボロに傷付いてもガンガン自己中発言を連発していたくせに。

あたしは今日の講義を諦めて、財布のみを手に持った。

「何か食べ物買ってくるから」

すると、レイヤは潤んだ目ののままあたしの腕を掴んだ。