ロンリーウルフ


そう言ってレイヤもこちらを向いたのがわかった。

暗さに慣れて、目力のある顔が浮かび上がる。

アザやら傷やらが痛々しくてよく見てなかったけど、顔は結構タイプかも。

そう思ったとき、自然にスッと手が伸びた。

親指で肌をなぞると、ピクッと反応する。

頬骨の辺りが妙に熱い。

腫れているからか。

「痛む?」

「ちょっと」

「家、帰らなくていいの?」

ヤンキーとはいえ、まだ高校生だ。

自己中ぶりに流されてこうなってしまったが、彼の親が帰りを待っているんじゃないだろうか。