ロンリーウルフ


背中に弾力を感じ、少し弾む。

目の前にはクソガキの顔。

ポタリと髪から雫が落ちる。

押し倒されたらしい。

「ヤラせろクソババァ」

……はぁ?

マジでコイツ、何なの?

助けてあげたあたしに、ヤラせろだ?

太平洋より心の広いあたしの堪忍袋の緒が、音を出して、ブチッと切れた。

「ガキがイチビんな、このボケ!」

ついつい、地元の言葉が出てしまう。

「ええ加減にせぇよ、カス!」

そしてついつい、手も出てしまった。