「まあいいさ。俺はそろそろ行くよ。HR始まるしね」



そう言うと、迅は颯爽とあたしの前から立ち去った。



背が高いから後ろ姿もスラリとしてカッコイイ。



ちょっと、みとれてしまった。













「ってぇ!あたしも教室行かなきゃヤバイじゃん!」


そしてあたしはとにかく走った。

『廊下は走ってはいけません』とかいう貼り紙は無視。



でもそのおかげで、何とかHRには間に合ったのだった。