残るは金髪のみ。


改めて金髪を見ると、鳩尾を押さえたまま呆然とあたしを見ていた。



「スゲェ……」


呟いた金髪は何だか嬉しそうだった。



「オレは三年の三谷 幸樹(ミタニ コウキ)。オマエ、オレの女になれよ!」


近づいて来てそう言った金髪・幸樹の胸ぐらを掴んだ。


幸樹の方が身長が高いから、力ずくで顔を目の前に持ってくる。