sweet memory




やっと言葉に出た


「あたし ずっと好きだった だけど姉ちゃんの彼氏だから諦めようって そしたら雅紀くんは突然北海道へ行っちゃうし 忘れたときにまた現れるし」


「実は奈美恵から聞いてたんだ 昔千春がオレのこと思ってたって でも今は知らないよ 色々遊んでるからって言ってた だから阻止できるものはしようって」


「じゃー 今日もそう?」


「ああ そうだ 年下のイケメン田辺に取られたくないしさ」


そんな熱い話してるのに周りはガヤガヤ 騒がしい


「ていうか ここ居酒屋 こんなこと話すような場所じゃないよね」


「それもそうだな 出ようか」


居酒屋を出てまた車移動


「今日の飲み会の場所は?」


「なんで?」


「田辺に断ってこい 彼氏ができたからって」


「彼氏?」


「彼氏だろう」