「泣くなよ」


「ゴメン」


東さんはあたしの目から流れ出す涙を拭いてくれた


孤独なこの町で今 頼れるのは この東さんだけかもしれない


「アハハ ゴメンね
もう考えるのはやめよう」


あたしがそう言うと また力一杯抱きしめて


「無理するな!笑いたくないのに無理してまで笑わなくていい」


優しくそう言った


弱ってるあたしは その優しさに心が揺れ動いている


誰かに頼りたい そんな弱気になったのは確かだ