移動を決意してから足早に過ぎて行く
この件は百音さえも伝えていない
みんな驚くだろうな・・・
雅紀くんとは言い合いして以来 あまり話していない
最後に思い出くらい作ってもいいよね 神様は許してくれるよね
あたしは雅紀くんのところに行った
「あのね」
「何?」
目つきが怖い やっぱり怒ってるか・・・
「明日さ 会えないかなと思って」
「明日?」
「うん」
「急用?」
「急用ってわけじゃないけど 話をしたいなと思って」
「前にも言ってけど 時間が取れないんだ 来月なら手が空くから来月じゃダメかな?」
来月・・・あたしはもう いないんだよ