次の日起きたら、襲うのは決まって嫌悪感。 五月病のダルさを、更に強調したような感覚。 鬱に近いような状態だ。 「…………」 机に置かれた白い携帯。 今日は会いたくないが、共演もあるし、これを渡さなければならない。 非常に辛いところではあるが、放っぽりだすわけにはいかない。 仕方無く用意をし、携帯を半分乱雑に取りながら、まだ覚醒しない頭で家を出た。 (帰りたい……) 玄関を出て、早速5秒でそう思った