「それではこれに致しますね」 「え!?」 私の言葉をあまりにも早く鵜呑みにするものだから、私は目を見開く。 ちょ、ちょっとそれは即決すぎるんじゃないの。 止める間もなくよもぎちゃんは会計を済ませ、戻ってきた。 「それでよかったの?」 「えぇ、よかったんです」 彼女がそれでいいならいいのだろう。 何だか悪いことをしてしまったような気もするけれど。