時計を見るともうお昼だった。 もう、と言うべきか、まだと言うべきか。 とにかく学校は完璧に遅刻だからいっそのこと今日は休んでしまおう。 これほど圧縮された濃密な時間は、浦島太郎だって送らなかったに違いない。 胸の内に残る優越感は誰にも打ち明けない。 きっと、死ぬまで。 「ただいまー」 玄関に入った私は、そこで足を止めた。 玄関脇に積み重ねられた紙の束。 裏返しにしてあったそれの文字が、日の光に透けて見える。 「…これ、」