バツが悪そうにうつむいて 樹はお母さんに怒られた子供みたいに 鼻の頭をポリッと掻いた。 「何か…魔が差したっていうか、真琴の言う通りホントに世の中バカみたいだなーとか思っちゃってさ」 「…ダメじゃん、全然」 「うん」 「…」 「何ていうか、ずっと張りつめてたのが、プツッて切れちゃったっていうか」 樹は一つ息をついてから言った。 「…全部投げ出してしまおうかと思った」