夜をすり抜けて


「俺は構わないけど、親が許さないと思うぜ。
第一こんな得体の知れない男と二人っきりで丸一日過ごすだなんて、大事な娘に何かされたらどぉすんのって話だ」



「え、何かされるの?」


「さ、されるかっ、バカ」


あわてて大きな声を出した樹が可笑しかった。


思わず下を向いてプスッと笑っていると「早く電話しろっ」と怒られた。