夜をすり抜けて


一瞬の沈黙のあと、頭上から樹の声が降ってきた。



「…可愛いことするんだな」



てっきり笑ってくれてると思って見上げたら


駐車場のライトに透きとおった瞳で、彼は真っ直ぐにわたしを見つめていた。