言おうか、言うまいか迷ってはいた。 瀬戸さんの部屋に来るまでは、偶然の再会に興奮に似た感じがあった。 「そうなんです。 高校の時の先輩で。私が高1の時以来だから…6年、7年振りです。」 別に、知り合いにあっただけ。 隠す事でもない。 「ふうん。」 それ以上、瀬戸さんは何も聞いてはこなかった。 自分からその話し、振ってきたくせに…。 急に不機嫌な顔…になったみたい。