「べっ別に!美優があたしと話したいなら、話してあげてもいーけど!」 『じゃあ、別に話さなくていいや。』 「……えっ…!」 ―…この時の私は、幸せの絶頂に立っていた気がしたの。 一線を置いた付き合いだった梨花とも、少しずつだけど距離を近めていて。 爽くんが、こうやってたまに話しかけてくれる。 先生のことは、多少の不安はあったけれども、まだ未来は輝きを帯びていて。 この幸せがずっと、続くものだと思い込んでいた。 ――――ずっと…。