周りから感じるのは、さっきとはまた違う、好機にあふれたクラスメートの視線。
そして、梨花たちからのちょっとした、妬みを含む視線。
もう梨花たちとの関係は壊れきってしまったから、何も怖がるものなんかない。
私は何も見ないように、爽くんたちの机の元へと向かう。
『……。』
心臓が、ドキドキする。
心が張り裂けそうなぐらい、大きく波立っている。
…別に、周りの視線からきた緊張ではないの。
それはどこか、良い意味でも悪い意味でも、気にする必要がなくなったから。
問題なのは、もう一つの“視線”。
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